本日は麻布十番にある「うなぎ 時任」へ。
なんでもうなぎにフレンチのエッセンスを加えた一風変わったいまグルメたちの間で話題のお店。
大将は東麻布の老舗店「野田岩」で15年間修業され、その後パリに渡航。
ヨーロッパで様々な料理を勉強し日本へ帰国後は正統派のうなぎではなく「うなぎフレンチ割烹」という全く新たなジャンルで挑戦する。
麻布十番駅より徒歩5分程度。
18時に開店。
オープンは2018年6月ということで店は綺麗だ。
コースは「特別お任せコース」35,000円を選択。
うなぎのブルスケッタ
こういった形でうなぎが出てくるとは思わなかった。
なるほど、うなぎとフレンチの融合か。
うなぎ自体はパリパリで香ばしいです。
天然の真鯛
手前1枚が昆布締めで奥が炙り。
昆布〆は水分抜いてあり、しっかりめに〆てある。
八寸
右上:う巻き
右下:うなぎのレバーパテ
真ん中:うなぎの煮凝り
左上:毛ガニのほぐしみ、イクラの醤油漬け、塩水雲丹
左下:うなぎのパスタ
うなぎずくしの八寸。
印象的なのがうなぎのパスタ。トマトベースのソースとうなぎは違和感がないから不思議な感じだ。
長野県「勢起」
うなぎの白焼き
天然(左)と養殖(右)
天然と養殖の食べ比べははじめてだ。
天然の方がねっとりときめ細かく、養殖はフワッと軽い。
同じサイズらしくここまで育つのに天然は6~7年、養殖は1年未満と成長スピードが異なる。
だから天然は身が詰まってる感覚があるのか。
なんとも贅沢で派手な見た目。
塩分強いものとも相性がいい。
うなぎとポルチーニのスープ
うなぎの骨、頭、ひれを3時間ほどかけて出汁をとったもの。
出汁がしっかりしてるのでスープだけでもいける。
中にはうなぎ、帆立、ポルチーニが入っており、これも何の違和感もなく美味しくいただけた。
うなぎの牛肉巻き
神戸牛、湖畔、うなぎ、雲丹が乗ったもの。
くるくるっと巻いて一口で。
神戸牛自体が非常に柔らかく、うなぎ、雲丹と全体の食感が一体となる。
肉が硬いとバランスが悪いがこの柔らかさだから成り立つのか。
こちらは次の料理とのペアリングということで用意される。
うなぎの赤ワイン煮込みとトリュフ
うなぎの赤ワイン煮込みにフォアグラをソテーしたもの。
さらに秋トリュフをという完全にフレンチとうなぎが融合している。
ソースがしっかりとしておりうなぎなのに肉を食べてる様な感覚。
うなぎの脂とフォアグラの相性もいい。
デザートワインでさらなる広がりをみせる。
「砂時計が落ちたら召し上がってください」ということで焦らされながらも砂が落ちるのを眺める。
3分後にオープン。
こちらも天然(手前)と養殖(奥)の二種類のうなぎ。
先ほど同様、天然は身がしっかりと詰まった感じでネットリとした食感。
養殖はフワッと軽く脂の乗りもいい。
確かに食べなれてるのは養殖の方だ。
どちらも特徴があって美味しいんだけどこうして食べ比べてみるとその差は歴然。
勉強になります。
肝吸い
デザート
うな重はかなりボリューミーで食べきれなかったので残った分はお土産にしてもらった。
お会計は1人約47,800円。
うなぎ屋と言えば「うな重」という一辺倒は発想から脱却し、料理として多角的なアプローチとヨーロッパのエッセンスを取り入れたセンスは流石。
うなぎと様々な食材の組み合わせも楽しめ、さらに天然と養殖の食べ比べもでき一度に二度美味しいコースだった。
大将もまだ35歳と若く勢いにのっていてこれからうなぎ業界をひっぱっていく人だなと感じた。
ごちそうさまでした!