話も大詰め
このジャケットを見るに血だらけのリヴァイとジークの激しい闘いがおさめられてるんだろうなと想像する。
リヴァイがここまで血だらけになったことってないよね?
だけどジークも一筋縄ではいかない感じがここからも想像できる。
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
王家の血を引くジークを迎え入れ「地鳴らし」の発動条件を手に入れたエレン達。だが兵団は、エレンがジークに操られていた場合の危機を考慮し、二人を引き合わせることに躊躇。そしてマーレからの義勇兵を拘束してしまう。その事態に一部の兵士や民衆が不満を溜める中、ついにエレンが単独行動を起こす。
「進撃の巨人」の新刊が出ていたので新幹線の中で一気に読んでしまった。
相変わらず読めば読むほど面白い作品だ。
「情熱大陸」ではそろそろ終わりに向けて話が進んでいるようで30巻くらい?で綺麗に終わってくれならいいなと思う反面、まだまだこの世界に浸っていたいなという気持ちもある。
物語は当初の巨人との薄っぺらいバトルモノとは一線を画し、政治的な話へと大きく変化していった。
頭空っぽにして読みたかった人には少々小難しい内容になってしまっているのでここらで読むのをやめてしまう人も続出してるらしい。
【今回の見所】
・ウザかったガビがついに痛い目にあう
・エレンがミカサに対してボロクソに言う
・リヴァイVSジーク
・ジークの過去
ボコられるガビ
ガビに関しては洗脳が酷かった。
小さい頃から「あいつらは敵だ」と刷り込まれている。ある種純粋な人間と言えるだろう。
まるで北朝鮮人みたいだ。
そんなガビが今回敵陣のサシャを殺した事がバレて敵陣にめちゃめちゃにボコられる。
(ウザいなとずっと思っていたのでここら辺はスカッとした自分がいた)
だけど敵のはずのサシャの両親から許しを受けちゃうんだからガビとしては世界がひっくり返る思いだろう。
救いがあっていい展開だ。
しかしガビをかばうあの男の子はなぜそこまでして庇うのか?これ、いらない正義感だと思うよ。
まぁあそこでガビを庇わなかったからサシャの両親の許しに気づかなかったわけだから男の子は設定上「捨てゴマ扱い」なんだけどそれにしてもワインの瓶でぶん殴られて重傷を負わされる意味がわからない。
言葉責め&暴力を振るうエレン
それからのエレン登場で何をするかと思いきやミカサとアルミンを全否定。
ここは何の意図があってなんだろう?
特にミカサに対して人格否定しまくりで気の毒になってきた。
アルミンに関して言えば目も当てられないくらいボコボコにされている。
まるでサンドバッグ状態。
昔のエレンとはまるで別人になっており何かしら意図があっての発言や行動でなければ正直納得がいかない。
エレンを思って行動してきたミカサやアルミンの想いを非情にも裏切るとは…
というか主人公なのに大嫌いになりそうだ。
今回唯一のバトルシーン
リヴァイとジークの闘いのシーンはスピーディで迫力があった。
まぁリヴァイ死なないフラグたってるけどね。
けどジークの髄液を飲むとみんな戦闘能力高い巨人になってしまうっていう設定とか最強すぎるだろ。
その髄液をワインに紛れさせるとかどんだけ?
このシーンではリヴァイがいままでどれほど部下を殺してきたかという後悔と確固たる想いが同時に描かれておりまたまたみんなリヴァイを好きになるシーンになっている。
ジークの過去
そこからのジークの過去編なんだけどせっかくリヴァイとの闘いでノッてきたテンポは一気に悪くなる。正直このまま突っ走って欲しかったな。
だけどキャラクターの内面を掘り下げることに徹底する作者なので仕方ないか。
元はダメダメ君だったジークはどうやら親の愛情の欠損が理由で目覚めたようでジークの火付け人として今回また新たなキャラクターが出てくる。
そして何やら「安楽死」が目的とかほざいてラストは爆発みたいな感じでリヴァイが吹っ飛んでこの巻は終わる。
何だそれ?
この上なく中途半端でめちゃめちゃ気になる所で切るなよ。
次巻はまた四ヶ月後。
長ぇぞ…。ではまた。