本日は日本料理の「日本料理 四四A2」へ。
場所は恵比寿駅より白金方面へ徒歩10分ちょっとの閑静な住宅街にある。
店名はまず知らないと読めないけど「よしあつ」と読みます。
大将のお名前から。
店内は一枚岩のカウンターがメインだがテーブル席もある。
季節のおまかせコースは16,500円〜。
日本料理にしてはかなり良心的です。
大将: 福島良篤さん
大将、かなりひょうひょうとしてます。
しかも料理はほぼ独学とのこと。
ベースは王道の日本料理。
四季を感じさせ、時にアッと驚く様な遊び心も忘れない。
以下、いただいた料理。
天然の三つ葉/ワラビ/お揚げ
まずは春野菜を温かいお出汁と共に。
ワラビのほろ苦さが春を感じさせる。
新玉ねぎのお寿司
約20分間じっくり揚げることで新玉葱の甘さを最大限に引き出し、酸の効いたシャリと合わせる。
新潟の天然の木の芽の品のある香りがまたいいアクセントに。
鮑/河内一寸(そら豆)
鮑は静岡。上から熊本八代の天然の青海苔を。
この青海苔の香りが嫌味なく、そして強烈。
これ、主役は海苔だ。
白子筍のお椀
大阪の木積(こつみ)の白子筍で日に当たってない筍。
柔らかく、エグミなく、香り高く、そして甘味がある。
筍が素晴らしいので余計なものは加えずシンプルに。
鰹
千葉県勝浦。春らしくアッサリとしてはいるが脂もちゃんとのってます。
炙った皮目に肉厚でねっとりとした肉感。
トリ貝は焼いたもので香ばしさと火入れによる甘味。厚みある墨烏賊はスカッと気持ちいい食感。
花山椒
新潟。一年で食べられるのがわずかの花山椒。
あとで出てきます。
タラの芽と山うどの天ぷら
とても香り高く天ぷらにすることで旨味を閉じめる。藻塩でいただいた。
地鶏(ピヨ)と白子筍のメンチカツ
鳥取の地鶏ピヨ、白子筍のメンチカツで上には花山椒と木の芽を。
筍と花山椒の組み合わせ素晴らしく、地鶏はかなりアッサリとしてメンチカツなのに重さがないのもいい。
山菜の胡麻浸し
山うど、うるい、こごみ、しどけ。
食感と清涼感で口直し。
花山椒と鱧の鍋 白味噌仕立て
新潟の花山椒と天草の鱧。一年で数日しか出会えない四季が産んだ奇跡のコラボ。
出汁は地鶏のピヨと鱧の骨から。
円みのある出汁にもっとたりとして甘みのある白味噌。そこにピリッとした花山椒に品のある香りが纏う。鱧はホロホロっと旨味も。
あぁ、絶品。
食事
本日は3種類。全部お願いする。
鯵
鹿児島和泉。鯵も美味いんだけど主役は香り豊かなご飯。
味噌汁/お新香
海鱒
身の厚い部分とパリッと炙った皮目をのせて。
自家製辣油
卵かけご飯 with 辣油
龍の卵。なんと蟹の殻なども餌にしてるんだとか。とにかく濃いです。ここに自家製辣油を。この辣油、とにかく香りよく、クドさというものが一切ない。
最初、卵かけご飯に辣油はどうかと思ったがこれなら何にでもかけたいくらいだ。
甘味
ココナッツのぜんざい。
本日のお酒
お会計は27,800円。
このラインナップの酒飲んでこの金額とはめちゃめちゃ良心的じゃないか。
しかも「店名もっと普通にしとけばよかった」とか「ご飯は辣油かけずにシンプルな方がいいのかなぁ」とか、この大将全く憎めない。
女将さんのテキパキした接客も素晴らしくとても居心地が良かった。きっとここはすぐにリピートするでしょう。
ごちそうさまでした!